
サービスを出品したけれど今の価格でいいのかな?
価格を決める基準ってあるの?
ココナラは、自由にサービスの価格を決められます。自由がゆえに「一体いくらに設定すればいいのか」迷子になっている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、ココナラのサービスが購入されやすい価格設定の考え方や注意点を解説していきます。高単価で受注するための流れやコツまで紹介していくので、これからココナラで大きく成果を上げていきたい人はぜひ読んでみてください。
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たなそう
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ココナラ価格設定の基本ポイント


価格を決める前にココナラの価格設定に関する基本的なルールを確認しておきましょう。
以下の内容を理解した上で価格を設定してください。
最低出品価格は500円
実績づくりのために無料でも100円でもいいから仕事を受けたいという人もいるでしょう。
しかし、ココナラでは最低出品価格が定められており、原則500円以上でないとサービスを出品できません。
カテゴリごとに最低出品価格は異なり、ホームページ作成なら20,000円から、電話サービスなら200円/分から出品できます。
以前はもう少し柔軟だった気もしますね…。小カテゴリでも額が変わるので、安く受けたい場合はどのカテゴリを選ぶかしっかりリサーチする必要があります。
ココナラの販売手数料は22%と高め
ココナラは手数料で収益を得るビジネスモデルを採用しています。販売手数料は22%とほかのクラウドソーシングサービスと比べてもやや高めです。
1,000円のサービスを納品しても実際に得られるのは780円(1,000円 – 1,000円×22%)だということは理解しておいてください。
サービス名 | 手数料率 |
---|---|
ココナラ | 22% |
ランサーズ | 16.5% |
クラウドワークス | ~5万円:20% 5万円~10万円:10% 10万円~100万円:5% 100万円以上:3% |
ココナラサービス価格設定の重要な考え方:「安い」=「売れやすい」ではない


ココナラは最低価格以外に特段ルールはなく、出品者が自由に価格を設定できます。
だからこそ「いくらにすれば分からない」と悩む人も多いでしょう。ただし、価格は一度設定したらそれで固定ではなく、何度でも変更可能。試行錯誤を繰り返し、徐々に適正価格に近づけていけばOKです。
忘れないでほしいのが「安い = 売れやすい」ではないということ。ただ安いだけではダメです。
自分のサービスに安さ+納得感があるかを意識してみてください。
そもそもお金がかかってもプロフェッショナルに依頼したいという場合、初心者には依頼しません。
ココナラ初心者がまず狙うべきは「安く、できるだけクオリティの高いものを得たい」層です。つまり、安かったとしても「できるだけクオリティの高いもの」を得られそうだという感覚がなければ依頼はされません。
そのことを念頭に置いて価格を考えていきましょう。
ランク要件から逆算して価格設定するがおすすめ


私は、ランクを早く上げられるような価格設定をするのがいいと考えています。
ココナラにはランクシステムがあり、「初出品」「レギュラー」「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の順にランクが上がります。
ランクが上がるほどに信頼性が高まり、ココナラでの露出も増えます。ココナラで大きく成果を上げたい、受注を自動化したいという人はいかに早くランクを上げられるかが鍵です。


シルバーランクを目指しつつ、ゴールド・プラチナも目指す
具体的には、「低単価サービスでシルバーランクを目指しつつ、高単価サービスへの導線を整えておく」のがおすすめのやり方です。
例えばシルバーランクは、「直近3ヶ月の有料販売件数が10件以上」が条件です。額ではなく件数なので、売れやすい低単価のサービスを売るのが近道な気がしますよね?
一方、ゴールドランクは「直近3ヶ月の販売額が5万円以上」であることが条件になっています。もし1,000円のサービスで達成しようと思うと月に17人の人に購入してもらう必要があります。この条件を初心者が達成するのは難しそうだとなんとなくわかるのではないでしょうか?



低単価サービスをたくさん売ってシルバーランクを目指しつつ、低単価サービスの中に高単価サービスへのリンクを貼るなどスムーズな導線を考えておくとよいでしょう。


失敗しない価格設定の流れ:様子を見ながら高くしていく


では具体的に価格設定の流れを解説していきます。
- 受注できるまでは競合サービスよりも安く設定する
- 納品時にクライアントにどう感じたかきいてみる
- 価格帯を少し上げて反応を見る
- 作業時間に見合っているか考える
受注できるまでは競合サービスよりも安く設定する


受注できるまではとにかく競合よりも安くサービスを提供するのがおすすめです。



何円に設定するか悩むのであれば、設定できる最低価格にしておきましょう!
質問ですが、1件目の受注から大きな利益がほしいですか?もちろんそういう人もいるとは思いますが、私なら「いきなりたくさんお金をもらうのは怖い。練習感覚で受けたい」と考えます。
もちろん仕事を受けた以上、それは練習ではありません。プロとしてクライアントの満足いく制作を行う必要があります。ただ、はじめての仕事でクオリティの高いものを作れるか心配な人は多いでしょう。
安心してください。安くサービスを提供すればクライアントのハードルは下がります。制作自体のクオリティというよりも、「コミュニケーションのクオリティ」が重視されるはずです。基本的な礼儀・丁寧なやりとり・最後までよいものを作ろうとする姿勢で取り組めば大丈夫ですよ。



「5社限定価格」などとアピールするのもおすすめです!購入者へのアピールになるだけでなく、いつ値上げするか悩むこともなくなります!
納品時にクライアントにどう感じたかきいてみる


きけそうであれば納品時や納品後にクライアントに直接「サービスの内容が値段相応だったか」をきいてみるのもひとつの方法です。
「安すぎる」と言ってもらえたならもう少し高価格で出品してもいいでしょう。
価格帯を少し上げて反応を見る


クライアントにきくのは難しい場合もあるでしょう。その場合は、価格帯を少し上げて反応を見るのがおすすめです。
ポイントは「少しずつ」というところです。
一気に上げてしまうと売れないときに元の値段に戻しづらいので、500円、1000円単位で上げてみましょう。
値上げしても問題なく売れるなら複数件その価格で受注し、また値上げというサイクルを繰り返せばOKです。
作業時間に見合っているかを考える


はじめは利益度外視でいいと思っていても、徐々に欲が出てきます。
スムーズに制作が終わる場合もあれば、修正が多く、なかなか納品まで至らない場合もあります。数をこなすうちに「この価格ではやってられないな」と感じる場面が増えるでしょう。
そのときが値上げのタイミングです。
複数件受注すれば平均してどれくらいの時間がかかるかも見えてくるはず。同じくらいの評価・販売実績の競合サービス価格を参考にしてみましょう。
作業を効率化できないかも考えよう
値上げをすれば売れづらくなるかもしれません。
時間単価を上げたいのならば、サービスの値段は変えずに、「作業にかかる時間を減らす」という方向で考えるのもひとつの方法ですよね。AIツールなどを活用できないか考えてみましょう。
作業時間が1/2で済めば今までの2倍の量を受注できるリソースを確保できます。
単価をさらに上げるための戦略


単価をさらに上げていくために、以下の戦略も取り入れてみてください。
戦うフィールドを変える
微妙にカテゴリをずらしたり、ニッチなキーワードを足すだけで単価を上げられるかもしれません。
例えば「ホームページを制作します」と「キャンプ場のホームページを制作します」ならば後者のほうが実際にキャンプ場のホームページを作りたい人には刺さります。「キャンプ場 ホームページ」などで検索したときに表示されるサービス数も「ホームページ」で検索したときよりもグッと絞られるので競合も減ります。
「ホームページ」の競合サービスの価格が3万円だったとしても「キャンプ場 ホームページ」の競合サービスの価格は5万円かもしれませんよね。何かに特化するというのも生き残るためのひとつの戦法です。
複数プラン用意する
私は同じホームページ制作でも複数のサービスを出品しています。
- テンプレートを使って整ったHPを作ります(10万円):安くHPを手に入れたい人向け
- 完全オリジナルでおしゃれなHPを作ります(12万円):おしゃれで個性的なHPを作りたい人向け
基本的にはやはり安いサービスの方が先に受注が集まり、育っていきます。するとおすすめ順の上位に表示されるようになり、閲覧数が増えます。
よく見られているサービスの説明の中に「クオリティにこだわる人向けに別のサービスも提供しています→URL」という形で案内しておくと高単価サービスの閲覧数も増えます。
実際に見て、「そんなに高くないな」と思ってもらえたら鞍替えされる場合があります。
オプションを用意しておく
基本サービスとは別にオプションを用意しておくのも有効です。
必要なものを追加購入してもらうことで顧客あたりの売上を最大化できます。
- 分析ツールの導入
- ページ追加作成
- プライバシーポリシー文案の作成



私はプライバシーポリシー文案の作成を5,000円で提案していましたが、
割と成約率が高かったですよ!
単価交渉する
継続受注につながれば、何度か取引をしたあとに単価を交渉してみてもいいでしょう。
今まで1,000円で提供していたものを1,500円で提供するだけでもインパクトがあります。
スキルアップし、別ジャンルのサービスも請け負う
クライアントは、さまざまなことに悩んでいます。
例えばECサイト制作を依頼してくれたクライアントであれば、商品写真の加工や、SNSマーケティングなどにも困っているかもしれません。
クライアントはコミュニケーションコストを抑えるためにできるだけ依頼先は一本化したいと考えています。関連する仕事をまるっと受けられると強いですよ。
本業・副業・家事などをしながらで大変ですが、少しずつ関連する別ジャンルのノウハウも勉強していけるといいですね。
SNSやブログから集客する
ココナラ内部だけでなく、SNSやブログなどの外部でアピールするのも、大変ですがやる価値があります。
ココナラの受注のためだけでなく、別のアフィリエイト案件で稼ぐことも視野に入れて運用するとよいでしょう。


適正なサービス価格に設定して売上を伸ばしていこう
ココナラで大きな成果を上げるためには適正なサービス価格に設定することが重要です。
ただ安く設定するのではなく、「なぜこの価格で提供するのか」を「今はシルバーランクになるために利益度外視で1,000円で受ける」「時給1,000円は最低ほしいから5,000円」など言語化できるようにしておきましょう。
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